年下男子は恋愛対象になりますか?
「俺もケーキ食べたいし寄ってく」

「え、何でそうなるわけ!?さっき帰るって言ってたじゃん」

「気が変わった。甘いもの好きなのお前も知ってんだろ」

知ってるけど、家にあがられるのは非常にまずい。玄関先でこうして話してること自体、隼人君に対して負い目を感じてるのに……

「困るから帰って!そこのコンビニでチョコミントフラッペでも買って飲んでなよ。健太も昔から好きだったよね」

靴を脱ごうとしている健太を必死で引き止める。

「困る?あー…、もしかして彼氏のハヤト君に何か言われた?お前の彼氏って束縛してくるんだ?」

「健太には関係ないでしょ」

強く言い返せなくなった私を見て、健太が意味深な笑みを浮かべた。

「ふーん。もし、俺がお前のこと好きだって言ったらどうする?」

少しだけ流れた沈黙。
目の前にいる健太はまだ笑ったまま。

「じょ、冗談でもそんなこと言うのやめて!何これ、さっきの嫌みの続き!?」
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