年下男子は恋愛対象になりますか?
「嫌味なんて言ってないけど?」

「はぁ?嫌味じゃなかったら何だって言うの!?」

「本心」

む、ムカツク……!

「すみません、俺らのことは気にしないで中に入って下さい。こいつら幼なじみなんですけど、たまにこうなるんですよねー」

玄関先でそんなやり取りをしている私達を見かねたのか、佑介が叔母さんに話しかける。

「あなたも大変ね。落ち着くまで一緒にお茶でもしない?」

「はい、喜んで!」

叔母さんの誘いに笑顔で答えた佑介は、靴を脱いでリビングの方へと歩いていった。いつも思うけど、佑介のコミュ力凄すぎでしょ。

「ちょっと佑介!帰るんじゃなかったの?健太連れて帰ってよ」

「んー、ケーキ食べてから帰ることにした。だから気が済むまで続けて下さいな。健太、帰りたいなら先に帰ってて」

健太の家でもお茶していただろうに、私の家でもお茶していくとは……

「健太は帰ってよね!」
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