年下男子は恋愛対象になりますか?
スマホが鳴ったような気がして目が覚めた。

カーテンから漏れる日差しに夜ではないことが分かる。どうやら、いつの間にか寝てしまったらしい。

時間を確認しようと手を伸ばすも、定位置には何もなかった。

……あれ、スマホどこに置いたんだっけ?

重い身体をゆっくりと起こし、ボーッとした頭で周りを見渡す。寝起きでメガネもかけていないのに、室内がはっきりと見える不思議。

「うわっ、コンタクトしたまま寝ちゃった!?最悪……って、え?」

そう叫んだあとで、ここは私の部屋じゃない事に気が付いた。

そうだ、昨日……

慌ててベッドに視線を戻すも、隼人君の姿がない。シャワーを浴びてる可能性も考えたけど、そんな気配は全く感じられなかった。

「え?」

ベッド周りには、無造作に脱ぎ捨てられている私の服と下着。

下を向いて自分自身がどんな格好をしているか確認してみると、白いTシャツのみ着ていた。

私の記憶だと隼人君と一夜を共にしたのに、その隼人君がいないなんて。

「えっ!?現実だと思ったのも、全部夢だったってこと……!?」

いやいや、落ち着け。

隼人君の家にいるんだから全部が夢だったわけじゃない。問題はどこまでが夢だったかということ。

スマホを探そうとベッドから降りると、テーブルの上にスペアキーが置いてあった。こないだの嫌な記憶がよみがえる。
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