年下男子は恋愛対象になりますか?
次の日はゆっくり起きて、美樹と都内にある音楽スタジオに向かった。楽器を演奏しない私達にとっては初めての場所。

ドラムやキーボード、アンプ、マイクスタンドなどが置いてあって入った瞬間テンションが上がる。それは私だけじゃなく美樹と晴香も同じだった。

「えっ、俺ら以外の余興もバンド演奏なの?勇太がベースなのも被ってるし変えたほうがいいよな?蓮もそう思うだろ?」

「思う」

新郎の勇太が高校生の頃に組んでたバンドが、結婚式の日限定で復活するという報告を受けた。それに真っ先に反応したのが弘樹と蓮。

結婚式の余興について話し合うから、新婦である彩以外の6人で集まっている。

「いや、彩に話したらさ俺ららしくていいって言われたから変更なしでよろしく。あっちのボーカルはサプライズで彩にやってもらう予定だし、こっちとは差別化するつもりだから」

「ヤバ」

「マジか。彩めっちゃ歌うまいもんな。そっちは何の曲やんの?」

「彩が1番好きな曲」

「だよなー。俺らもその曲にしようかと思ったんだけど、こっちどうすっかなー」

「2番目に好きな曲でいいんじゃん?」

「それについては彩からリクエストされてる。これなんだけど」

私達は歌うだけだから、会話に口出さず聞き役に徹していた。

ライブ仲間の男性陣全員が楽器演奏出来るのも凄いけど、彩がドレス姿でバンドを引っ提げて歌うのを想像するだけでわくわくする。絶対カッコいい。

「美樹、由夏。ちょっと」

とりあえず合わせてみるかと3人がスタンバイしている時、晴香から1つの提案をされた。美樹と顔を合わせて「いいね!」と即受け入れる。

隼人君の誕生日プレゼント探しもあるからしばらく忙しくなりそうだけど、それよりも楽しみな気持ちでいっぱいだった。
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