年下男子は恋愛対象になりますか?
数時間ぶりに隼人君の家に戻ってきた。
私が手洗いうがいをしてる間に、お風呂掃除をしてくれている。

気兼ねなくお酒飲みたいから、ケーキでお祝いするのはもう少しあと。

ソファーに座ると一気に襲ってきた眠気。さすがに疲れたかも。このままじゃマズイと思い、カーテンを開けてベランダに出た。

「寒っ」

明日から11月。昼間は暖かいけど朝晩は冷える。空気が澄んでいるからか夜空が綺麗。

「そんな薄着で何してるんですか。風邪ひいちゃいますよ」

かけてくれた薄手のコートからは隼人君の匂いがした。私の好きな匂い。

「星空観察、的な?」

「さっきまで外にいたんですから、するなら家に入る前にしましょうよ」

確かに。でも、気を遣わせちゃうから本当のことは内緒。まだ寝たくない。

「もうすぐお風呂沸きますけど、今日も一緒に入ってくれるんですよね?まだ日付け変わってないんで俺の誕生日ですし」

同じように空を眺めていた隼人君が、突然とんでもないことを言ってきた。おかげで眠気が少しだけマシになったけど。

「昨日みたいに約束守ってくれるとしても、お風呂は1人で入りたいからダメ」

「いえ、今日は我慢するつもりないです」

「そ、それじゃ絶対にダメ!」

ここベランダなのに、そういう話しないでほしい。お隣さんとかに聞こえてたらどうするつもり!?

残念ですって笑って言ってたけど、こうなること絶対分かってたよね。

別々にお風呂入って髪の毛乾かして、いざ誕生日パーティー。隼人君がパスタとサラダを作ってくれていて、そこに朝作ったコンソメスープと買っておいたケーキが加わる。

グラスに缶ビールとジンジャエールを注いで、シャンディガフの出来上がり。

「改めて誕生日おめでとう」

「ありがとうございます」

弱めのお酒だし隼人君は酔わないかな。
どっちかというと私の方がヤバそう。
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