年下男子は恋愛対象になりますか?
返ってきたのは予想外の言葉。
意味ないって、何それ。

隼人君のバカ。
バカ。バカ!

「……泣かないで下さいよ。由夏さんの気持ちが分からなくて不安になってるだけで、泣かせたいわけじゃないんです。キツい言い方に感じたのならすみませんでした」

声を押し殺して必死に我慢したけど、どうやらバレてるようだった。顔が見えないとはいえ、抱き合ってるから分かったのかも。

「……った」

「え?」

「結婚式の日、隼人君のバイト先に行ったよ」

こんなことになるなら、もっと早く言っておけば良かったのかな。それとも、お店に行った時に待ってれば良かった?

「…………本当、なんですか?」

「嘘だと思うなら山岸君に聞いてみて。それとも美樹に電話しようか?あぁ、実際に会ってないから確認する必要なんてないかな」

私ってば本当に可愛くない。
何でこんな言い方しちゃうんだろ。

「え、ちょ、座って話しませんか!?お願いします」

隼人君が焦ってる。
会わないで帰った理由気付いたのかな。
そうだとしたら、あの子と会ってたこと意図的に隠してたことになるよね。

「無理。もう疲れた」

あの子のいる時間に行かなかったら、そのあと何事もなかったように私と会うつもりだった?

自分のことは棚にあげて、あんなこと言ってきたの?酷いよ。

「ちょ、ちょっと待って下さい!それって、今のって、どういう意味……ですか?」

「話すの疲れちゃったって意味だよ。この続きは明日しよ?喉渇いたから水飲んでくる」

顔を見ないように起き上がる。
腕を掴まれても頑なに向かなかった。

「……っ、水は俺が持ってきます。由夏さんは休んでいて下さい」

鏡を見ないでも分かる。
今、酷い顔してる。

酔っぱらってたことを理由にして、何も覚えてなかったことに出来るかな。無理だよね。これからどうしよう。
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