年下男子は恋愛対象になりますか?
「俺の作った島を見てみませんか?我ながら良く出来たと思ってるんです」

少し経ってから部屋に戻ると、隼人君がテレビをつけていた。同じ日に買ったソフトをセットしている。そういえば、まだ見せ合っていなかった。

「……体調は大丈夫なの?」

「由夏さんのおかげで良くなりました。クリスマス、あとでやり直しさせて下さいね。ごちそう作ろうと思ってるんですけど、外食とどっちがいいですか?」

こっちを見ようとしないし、どうしても聞きたくないらしい。まぁ、確かに楽しい内容じゃないけど。

「ううん、クリスマスのことは本当に気にしないで?私もゲーム持ってきてるから見せるね。ごちゃごちゃしてるけど結構気に入ってるんだよ」

「ありがとうございます。ずっと見てみたいって思ってたんです」

「うん。でも、その前に話がしたいかな」

優しく笑ってくれたのに険しい表情になって、項垂れるようにソファーに座っていた。

隣に座るとギュッと握られた手。
どう切り出していいか分からなくて、しばらく続いた無言。

「信じてもらうのは難しいかもしれませんけど、あの日からアイツとは一言も喋っていません。12月になってからはバイト先にも来ていないです」

沈黙を破ったのは隼人君だった。
嘘ついてないってことは何となく分かる。
あの子に直接言われたことが、やっぱり作戦だったってことも。分かってるはずなのに何でかな。

「何度も傷付けてしまって本当にすみませんでした。情けない姿ばかり見せてしまったので、嫌われて当然だと思います。でも、それでも俺は……」

言いにくい。
でも、言わなきゃ。

「隼人君のことを考えると、あの子のことも浮かぶようになっちゃったの。もう前みたいには戻れないと思う。だから、その」

結婚式から約1ヶ月。時間が解決してくれたらどれだけ良かったか。
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