年下男子は恋愛対象になりますか?
「えっと、どうしたの?」

声をかけるとスマホから私に移った視線。
同時に真顔から笑顔にもなっていた。

「いや、俺に聞きたいことあるのかなと思いまして。だから呼び止めたんすよね?」

バレてる。
顔に出やすいの本当にどうにかしたい。
1つ聞いたら他にも色々と聞きたくなるだろうし、それで安心できるとは限らないのに。

「ううん。別にないけど?勘違いさせちゃってごめん」

「隼人、マジで後悔してますよ。しつこいぐらいに惚気話を聞かされてきてるんで、彼女さん一筋だってこと俺が保証します」

何て答えるべきか分からなくて、苦笑いを浮かべることしか出来なかった。

「少しでも気になることがあれば直接聞いてやって下さい。焦ってテンパるかもしれないすけど、彼女さんの質問には正直に答えるでしょうし。それか、俺のバイト先にこっそり来てくれても大丈夫なんで。以上、アイツの親友からの余計なお世話でした!今度こそ本当に帰りまーす。それじゃ、また」

私が行きたい方とは逆に歩いて行ったイケメン君。明るく接してくれていたけど、隼人君の友達にまで迷惑かけてる。

歩きたい気分だったから、車じゃなくて徒歩でスーパーに向かった。クリスマスが終わったこともあって、街の雰囲気がガラッと変わっている。

もうすぐお正月。
成人式だって、あっという間にやってくる。
参加してもらうために私が出来ることって何だろう。



***



買い物を終えて部屋に戻ると、隼人君がベットから勢いよく起き上がった。枕元にスマホがあったし、さっきまでいじっていたのかも。

「体調どう?何か食べる?カットフルーツの盛り合わせや、リンゴとミカンとバナナ買ってきたよ」

「ありがとうございます。あの、(かける)からメッセージ届いたんですけど」

「翔?」

買ってきた物をテーブルに広げている時に、初めて耳した名前。考えてみれば隼人君の男友達の名前は、バイト先の山岸君しか知らなかった。

「さっき来てくれた奴です」

「へー、翔君っていうんだ」

「由夏さんの気になってること全部教えて下さい」

真っ直ぐな視線に逸らしたくなる。
でも。
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