年下男子は恋愛対象になりますか?
「……クリスマスプレゼントって誰からか貰った?」

隼人君に伝わってるのは予想外だったけど、ないって答えるのもおかしいと思って捻り出した質問。

「本当にアイツとは話すらしていません!どうすれば信じてもらえますか」

ベットから降りようとしているのを制止した。
さっきよりも調子が良さそうに見えるのは、解熱剤が効いてるから。今朝のこともあるし、あまり感情的にはなってほしくないわけで。

「そうじゃなくて、友達とかからも何か貰ったのかなって」

「誰にも貰ってませんけど……」

「良かったー。実はね、かぶったらどうしようって心配してたの。用意してあるから元気になったら渡すね。せっかくだし、クリスマスもやり直ししようか」

近くに座ってニコニコと話を続ける私と、戸惑っている様子の隼人君。これからのこと悩んでるって言っちゃったし、そうなるのも分かる。不自然すぎるよね。

「ありがとうございます。でも、何で急に」

うん、完全に失敗した。視線が痛い。
それに指輪の話題になっても困るんだった。

「ちょっと考え方を変えてみたの。楽しく過ごすことが出来たら、前向きになれるかもしれないでしょ?年末年始はいっぱい会おうね。隼人君のこと振り回しちゃってごめん」

そうしたら成人式だって参加してくれるはず。
何がなんでも乗り気ってみせる。そのあとのことは今考えない。

もしかしたら、前みたいに戻れる可能性だって───

「由夏さんが謝ることじゃないです!それと……他にもありますよね?」

この話はまだ終わっていなかったらしい。
翔君、隼人君に何て言ったんだろう。
キーケースのことはさすがに聞けないし。

「えっと、あの子のことはなるべく考えないようにするから。だからもうないよ?気になってたのはプレゼントのことだけ」

「そうだ、俺のスマホ見ます!?これで少しでも安心してくれたら嬉しいです」

目の前に差し出されて困った。
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