年下男子は恋愛対象になりますか?
ポップコーンを買い終え隼人君の方を見ると、髪の長い女の子と何か話しているようだった。

話の流れからして友達の瑞穂ちゃんだと思った。特に気にせず理沙ちゃんが買い終わるのを待つ。

「待っててくれたんですか!すみません、ありがとうございます」

「ううん。隼人君と瑞穂ちゃん一緒にいるみたいだし大丈夫だよ」

振り返ると、瑞穂ちゃんに腕を引っ張られて嫌がってる姿が目に入った。

何してるんだろ?

「あ、瑞穂の奴!きっぱり諦めるって言ってたのに……。って、あ、すみません!由夏さんに言うことじゃないですよね!本当にすみません!」

あー、なるほど。

理沙ちゃんの話を聞いて全てを理解した。瑞穂ちゃんは隼人君が好きなんだ。モテるだろうし、隼人君のことを好きな子がいてもおかしくない。

モヤモヤするけど、何も知らないふりして戻らなきゃ。

「大丈夫だから気にしないで?ほら、行こ」

次の瞬間、目を疑うことが起きた。
瑞穂ちゃんが隼人君の腕を引き寄せてキスしていたのだ。
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