年下男子は恋愛対象になりますか?
「さっき夕飯の材料買わなかったし、スーパー行こうよ。隼人君は他に行きたいところある?」

鞄と上着、マフラーと手袋を持ってソファーまで戻る。隼人君はまだ動いていなかった。

「隼人君?」

手を隼人君の顔の前にかざすと、手首を引き寄せられて倒された。隼人君が下で私が上。ドクンドクンと鳴っているのはどっちの心臓だろう。

「大好きです」

そう言って唇を重ねてくる。
お互いに目を閉じていなかったこともあって、何だか急に恥ずかしくなって。

「んっ、これ以上はダメ……!」

酸素を求めながら言ったのに、どんどん深く濃厚な感じになっていく。

手で胸を押してみても止めてくれなかった。
そうだった。隼人君は可愛いとカッコいいを兼ね揃えているんだった。

唇が私への首筋へと移動する。
恥ずかしいにも関わらずこぼれる甘い声。

このままじゃマズいと思って、隼人君の口を指でムギュっと挟んだ。

「お願い、待って」

「すみません、由夏さんが足りないんです。今までの分も充電させて下さい」

いつになく甘い声。
挟んでいた私の手を取って、今度は手のひらにキスが降り注がれる。

「まだ話したいことがあるの。今日はいっぱい話したい。だから、その、待っ」
「はい。あとで話しましょう」

どうやら、隼人君のスイッチを入れてしまったらしい。

キス以上のことも、今は嫌じゃない。

「…………お願いだから、カーテン閉めて暗くして?」







足元の方から、ドボドボと水の音が聞こえてくる。少し前に隼人君がお風呂を沸かしてくれていた。

外もいつの間にか暗くなっている。
部屋も布団の中も温かくて、気を抜くと寝てしまいそう。

「話は明日にしましょうか?今はゆっくり休んで下さい」

「うん、ありがと」

「お風呂一緒に入りません?俺に洗わせて下さい」

甘くて優しい声が、目の前から聞こえてきた。
それが眠気を加速させる。寝ないよう意識を保つので精一杯だった。

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