年下男子は恋愛対象になりますか?
お風呂で我慢出来る?と聞いたら、努力しますって返ってきたので別々に入ることにした。

断ったのにも関わらず、隼人君はずっと嬉しそうな表情を浮かべている。

浴室の鏡で胸元にいくつかの赤い跡を発見して、更に恥ずかしくなった。顎辺りまでお湯に浸かり、フーッと息を吐く。

初詣で行ってから隼人君との空気が変わった。
楽しく過ごそうと思っても、どこか気まずかったのが嘘のよう。

全部、神様のおかげ。



「お風呂ありがと」

濡れた髪をタオルで拭きながら戻ると、隼人君がドライヤーを持って準備してくれていた。ソファーに座るように促される。

久しぶりの感覚に眠気が復活した。
人に髪の毛乾かしてもらうのって、何でこんなに気持ちいいんだろう。

「あのさ、隼人君ってキスマークつけるの好きだよね」

「キスマークというか由夏さんが好きなんです。本当は首筋とかにもつけたかったんですけど、そうしたら怒りますよね?」

「あ、当たり前でしょ!服を着て見える場所は絶対にダメだからね!?」

隼人君が楽しそうにハハッと笑っている。
この時間も好き。

「ねぇ。隼人君の引いたおみくじ、恋愛のところ何て書いてあったの?」

「愛を捧げよ、です。俺の愛、由夏さんに伝わってます?」

「っ、多分ね」

聞こえないふりしようと思ったけど、小声でそう答えた。見なくても分かる。隼人君はきっと笑ってる。

「夕飯どうしましょうか?由夏さんはお腹空いてます?」

外が暗くなったとはいえ、今はまだ夜の早い時間。それに食べなくても大丈夫そうなくらい眠いわけで。

「んー、まだ空いてない。今日は何か頼む?明日の朝は、久しぶりに隼人君お手製のフレンチトーストが食べたいな」

「はは、分かりました。シャワー浴びてくるんでこのあと何が食べたいか考えて下さいね」

隼人君が部屋にいなくなってから、今日のことを美樹にメッセージを送った。

良かったねと返ってきたあと、健太が明日帰ると教えてくれた。会わないだろうし教えてくれなくても大丈夫なのに。

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