年下男子は恋愛対象になりますか?
隼人君がお風呂から出たら、今度は私の番。
ドライヤーでサラサラな黒髪を乾かしていく。

右手薬指にはめてあるペアリングを見るだけてニヤケちゃうぐらい、この時間が更に好きになった。数日前は見るだけで悲しくなったのに。

「食べたいもの決まりました?」

「うーん、強いて言えば野菜?でもそこまで食べたいってわけじゃないから、隼人君の食べたいものにしよ?」

「じゃあ、具沢山味噌汁かスープにしましょうか。このあと作りますね」

隼人君は疲れてないのかな、なんて思いながらもお願いすることにした。まぁ、私は隣でその様子を見ていると思うけど。

「これ、少しの間だけ持っていてくれませんか?」

「うん」

料理をする前に、隼人君が指輪を外して私に預けた。気になってスマホで調べ済みだけど、料理をする時に外す人が多いらしい。

どうするか考えて、左手薬指にはめてみた。
ブカブカだから無くなさいよう気をつけなきゃ。それを見た隼人君が嬉しそうに微笑む。

「疲れてるでしょうし、あっちで休んでいて下さい」

「ううん。この時間も好きだからここで見てる。それに、1人でいたら先に寝ちゃいそうだし」

「はは、寝ても大丈夫ですよ。いっぱい話したいって言ってましたよね。今話します?」

冷凍庫からカット済みの野菜を取っている時に見えた、大量のアイス。冷凍庫だけじゃなく冷蔵庫もそうだけど、隼人君は食べないのに甘いものが増えていく。

「うん。でも大切な話は寝る前にしたいかな。今日は一緒に寝ようね?」

「もちろんです」

味噌汁とスープどっちがいいか聞かれて、任せるって言ったらコンソメスープを作ってくれることになった。

「明日で私の休み終わりかー。隼人君は長くて羨ましいなぁ。ずっと会ってたから寂しくなるね」

「寂しくなったらいつでも連絡して下さい」

「……ウザいくらいに連絡しちゃうかもよ?」

「由夏さんからの連絡は嬉しいので問題ありません」

そう即答してくれた。
今度こそ大丈夫、だよね?

< 732 / 755 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop