年下男子は恋愛対象になりますか?
スープを食べ終えてお腹いっぱいになったからか、本格的に襲ってきた眠気。いつもよりかなり早いけど、寝る準備をして布団に入った。

隼人君も今日は早く寝るらしい。
向かいあって横になる。話したいって言ったからそうしてくれたのかも。

「今日、初詣行ってよかったね」

「はい。由夏さんが引いたおみくじには、どんなことが書いてあったんですか?」

「恋愛のとこは誠意に答えよって書いてあったよ。おみくじ引いてから、何回もその言葉が浮かんできたの。隼人君とこうすることが出来てるのも、全部神様のおかげ」

「じゃあ、今度お礼を言いに行きましょうね」

瞼がどんどん重くなってくる。気を緩めたらすぐに眠れそう。

「隼人君ごめん。もっと話したいんだけど、もう限界がきちゃったみたい。明日たくさん話そうね」

「いつでも寝て下さい。話したいことって何ですか?由夏さんが寝るまで話しましょう」

ギュッと抱きしめられながら、隼人君の声を聞く。

「途中で寝ちゃってたらごめんね。こないだ話しかけてきた男の子のことなんだけど……」

「由夏さんの知り合いじゃないですよね?もし会ったりしても、話したりしないで下さい。そしてすぐ俺に連絡して下さい」

「う、ん」






気が付いた時には目の前は白い壁だった。
静かに寝返りをうつと、穏やかな表情を浮かべている隼人君と視線がぶつかる。

隼人君には背中向けてたけど、起きてからずっと見てたのかも。寝顔じゃなくて良かった。

「おはようございます。よく眠れました?」

「おはよ。うん、隼人君は?」

「俺もよく眠れました」

私が泊まる時はソファーだったもんね。
その時と比べたら寝心地は段違い。それと気まずさがなくなったのも大きいと思う。

隼人君の腕に包みこまれる。
心地よさにまだまだ寝ていられそう。背中から腰へと手が移動して、私の右手薬指――ペアリングをなぞっていた。

「週末も会いましょうね?」

「うん。金曜日の夜から隼人君が帰省するまでの時間一緒にいよ。そういえばバイトはいつからなの?」

「あー……、しばらく入れてない、です」
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