年下男子は恋愛対象になりますか?
「……思い出してたなら、アルバム持ってきてくれたら良かったのに。それに、私が隼人君の実家に行くってことは、家族に紹介することになるって分かってる?彼女って認めてもらえるかな?」

私の声がだんだん小さくなる。
目を丸くした隼人君が、次の瞬間フハッと笑った。

「はい。親と妹には年上の彼女がいること伝えてありますから、何も心配しなくて大丈夫ですよ。会ってみたいとも言ってましたし」

「そ、そうなんだ。ありがと」

私のバカ。まだ会う約束もしていないのに今から緊張してどうする。変なタイミングで何故かお礼まで言っちゃったし、絶対隼人君にはバレてるよね。恥ずかしい。

「機会があったら、由夏さんのドレス姿も見たいです。俺も写真だけじゃ足りません」

「っ、今度ね?」

あの時は色々あって会わなかった。
髪やメイクはセルフになっちゃうけど、それでも良いなら見せられる。

「ありがとうございます。今日は嬉しいことが続いています」

「あの子と会ったのに?」

「はい。由夏さんの言葉嬉しかったんです」

「うん、私も。だから、これからは何があっても大丈夫だと思う。あの子が隼人君のこと諦めてくれたら一番なんだけどね」

隼人君が後ろから横に移動してきた。
少しの間視線がぶつかり、唇が何度も重なる。

ネックレスのように身につけていた指輪が、隼人君の手によって外され、右手の薬指にやってきた。

「俺といる時はこっちにしていて下さい」

「分かった」

少し前までうっすらと明るかった空が、真っ暗になっていた。隼人君がスマホで時間を確認する。

「すみません、お腹空きましたよね?今から何か作りますから由夏さんは寝ていて下さい」

「ううん、私も手伝う」

隼人君がベットから起き上がり、床に散らばっていた洋服を拾う。自分より先に私に服を着せてくれた。

「本当に大丈夫ですから」

「じゃあ、作ってるとこ見てる」

ハハッと笑った隼人君。
隼人君のこの笑い方好き。
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