砂浜に描いたうたかたの夢
小走りで歩を進め、海に到着した。リュックサックからスマホを出して時間を確認する。
午後2時55分。ギリギリ間に合った。
息を整えながら階段を下りて待ち合わせ場所まで向かう。すると、直立不動で海を眺めている男の人を見つけた。
数日ぶりに見る黒い日傘。
青々とした海と白い砂浜とのコントラストがハッキリしていて、数十メートル離れていても、彼が凪くんだと一瞬で分かった。
「凪くーん!」
片手で帽子を押さえつつ手を振って駆け寄る。
「ギリギリでごめんねっ」
「大丈夫だよ。俺も今来たばかりだから」
日傘を傾けて柔和な笑顔を見せた凪くん。
上は水色のパーカーで、下は黒のパンツと足首丈のレギンス。私よりも日焼け対策バッチリ。美意識高いなぁ。
「凪くんが水色の服着てるの初めて見た。似合うね!」
「ありがとう。一花ちゃんも似合ってるよ。その花飾りも一緒に買ったの?」
「うんっ。水着の色とお揃いにしたの」
「そうなんだ。元気いっぱいで可愛い一花ちゃんにピッタリだね」
午後2時55分。ギリギリ間に合った。
息を整えながら階段を下りて待ち合わせ場所まで向かう。すると、直立不動で海を眺めている男の人を見つけた。
数日ぶりに見る黒い日傘。
青々とした海と白い砂浜とのコントラストがハッキリしていて、数十メートル離れていても、彼が凪くんだと一瞬で分かった。
「凪くーん!」
片手で帽子を押さえつつ手を振って駆け寄る。
「ギリギリでごめんねっ」
「大丈夫だよ。俺も今来たばかりだから」
日傘を傾けて柔和な笑顔を見せた凪くん。
上は水色のパーカーで、下は黒のパンツと足首丈のレギンス。私よりも日焼け対策バッチリ。美意識高いなぁ。
「凪くんが水色の服着てるの初めて見た。似合うね!」
「ありがとう。一花ちゃんも似合ってるよ。その花飾りも一緒に買ったの?」
「うんっ。水着の色とお揃いにしたの」
「そうなんだ。元気いっぱいで可愛い一花ちゃんにピッタリだね」