砂浜に描いたうたかたの夢
「昔、私達2人とも熱出して寝込んだことがあってね。おじいちゃんが仕事を休んでお粥を作ってくれたのよ。だけど、塩を入れすぎたみたいで、ものすごく辛かったの」
「あったあった。あの時は辛すぎて1度戻したなぁ。懐かしい」
「ええっ⁉」
伯母の口から出た単語に目を丸くして声を上げた。
戻したということは、吐いたの……⁉
唐辛子を使った真っ赤な料理で吐くのはバラエティ番組で何度か観たことはあるけど、お粥で吐くパターンは初めて聞いたよ⁉
「それ、味見してなかったんじゃない⁉」
「いや。それがちゃんと確認したそうなのよ。本当お粥とは考えられないくらい辛かったもんだから、しばらく観察して。そしたらようやく原因が分かったの」
「一体何だったの⁉」
「元から私達と味覚が違ったの」
原因を探るため、平日の朝と夜、土日は朝昼夜、食事するところを毎日観察し、メニューとともに記録していたという祖母。
1週間こっそり観察を続けた結果、ある共通点に気づいた。それは、調味料を使う量が多いという点。
白ご飯やお刺身、豆腐、サラダなど、元から味付けされていない物に対して、ふんだんにかけていたらしい。
「あったあった。あの時は辛すぎて1度戻したなぁ。懐かしい」
「ええっ⁉」
伯母の口から出た単語に目を丸くして声を上げた。
戻したということは、吐いたの……⁉
唐辛子を使った真っ赤な料理で吐くのはバラエティ番組で何度か観たことはあるけど、お粥で吐くパターンは初めて聞いたよ⁉
「それ、味見してなかったんじゃない⁉」
「いや。それがちゃんと確認したそうなのよ。本当お粥とは考えられないくらい辛かったもんだから、しばらく観察して。そしたらようやく原因が分かったの」
「一体何だったの⁉」
「元から私達と味覚が違ったの」
原因を探るため、平日の朝と夜、土日は朝昼夜、食事するところを毎日観察し、メニューとともに記録していたという祖母。
1週間こっそり観察を続けた結果、ある共通点に気づいた。それは、調味料を使う量が多いという点。
白ご飯やお刺身、豆腐、サラダなど、元から味付けされていない物に対して、ふんだんにかけていたらしい。