彦星さまは会いたくてたまらない


『わわわっ…、ほっぺにキスされた』



『じゃあ今度は
 サクランボみたいに可愛い
 唇を食べよっかな』



『くっ…唇に…キスですか??

 ダメです。無理です。
 心臓止まっちゃいます!』



『大げさ』



『だって……

 彦星さまの近くにいるだけで

 ドキドキな心臓が
 飛び出しちゃいそうで……』



『顔だけじゃなくて
 耳まで真っ赤って。
 耳も食べて欲しいんだね。俺に』



『ひゃぁぁぁ。
 あっ…甘噛み…
 しないでくださいよっ』


< 109 / 199 >

この作品をシェア

pagetop