彦星さまは会いたくてたまらない


『アハハ。
 俺の溺愛、本気になったら
 こんなものじゃないんだけど』



『ま…まだ
 レベルが上があるんですか?』



『レベルって。アハハ。
 俺はオマエ以外に惚れるとか
 絶対にないな。永遠に織姫だけ。
 断言できるよ』



『彦星さま
 私、嬉しいです……

 彦星さまに選んでいただいて
 一番近くにいられて……』





『俺らは
 いつか死ぬだろ?』


『はい』



『でも俺らの愛は、死んだ後も
 溶け合っていられたらいいな』



『フフフ。彦星様って
 ロマンチストだったんですね』



『幻滅した?』



『ううん。
 もっともっと
 大好きになっちゃいました』


『まぁ、
 俺の愛の方が、デカいけどな』



< 110 / 199 >

この作品をシェア

pagetop