彦星さまは会いたくてたまらない


『も…もしかして……

 牛さんに見せる
 彦星さまの微笑みも、
 全部私だけのものになれば
 いいのにって思ってたこと……

 バレてました?』



『牛に嫉妬するほど
 俺に惚れてるんだな。

 ほんと、可愛い奴』




『ひゃっ?
 わわわ…私
 可愛くなんかないです!

 なんで彦星さまは
 私なんかを選んでくださったのか
 今でも疑問なんですから』



『無自覚って……
 そこがまた可愛すぎなんだよな』



『可愛い可愛い言うの
 やめください。

 恥ずかしすぎて
 ほっぺが焼けこげちゃいそうに
 なるんです!』




『怒った?
 織姫の頬が膨らんで、赤くなってる。
 おいしそう! いただき!』

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