彦星さまは会いたくてたまらない



「姫野。
 待たせて、ごめんな」





……えっ?

何のはなし?






「やっと思い出したよ。
 前世のこと」



……冗談

……だよね??




「オマエはほんと変わらないな。
 織姫だった時から
 笑い方も、しゃべり方も」





ハチミツみたいに甘い、先生の声。



信じられなくて

現実だと思えなくて


私は目を見開いたまま

固まることしかできない。



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