彦星さまは会いたくてたまらない
さぁ私も、早く
同好会部屋に行かなくちゃ。
一人でも、図鑑づくりを頑張るぞ!
たくさんの小学生が
星に興味を持ってくれるように!
同好会部屋の前に着いた。
みなぎるやる気とともに
私は勢いよくドアを開ける。
あれ?
凛空くん、先に来てたんだ。
ゲームの発売日だから
帰るって言ってたのに
真面目だなぁ。
「りっ……」
ん?
椅子に座り
大きなテーブルに肩肘をつきながら
本を読んでるあの人って……
凛空くんじゃないよ!!!
眼鏡をかけて
白衣姿で
長い足を組んでるあの人って……
まさか……
私は自分の目を
疑わずにはいられない。