彦星さまは会いたくてたまらない



「オマエさ、名前なんだっけ?」



名前を聞かれた。

私のこと、聞いてくれた。



それだけで

嬉しくてほっぺが緩んじゃう。



姫野(ひめの)……衣織(いおり)ですけど……」



「姫野はさ
 俺が天文部の顧問になったのこと
 不満なのかよ?」



うわっ。

変な勘違いをされてるよ。




「そっ、そんなわけ……
 不満とかじゃ…なくて……」



目の前に

彦星さまと激似の先生がいて

かっこよすぎて

眩暈(めまい)がするというか……




光彦先生と二人だけの時間が

幸せ過ぎて、

脳がぐちゃぐちゃのプリンみたいに

ドロドロというか……




ひゃぁぁぁぁぁ。



光彦先生を意識すればするほど

私の心臓が

バクバクって暴れだしちゃう。




落ち着け、落ち着け。


深呼吸。

吸って~ 吐いて~。

< 55 / 199 >

この作品をシェア

pagetop