彦星さまは会いたくてたまらない





「告げ口?」



「織姫ちゃんと出会ってから
 彦ちゃんは全く
 働かなくなったって……」



「別に
 本当のことだったんだろ?」




「ジョークみたいな
 軽いノリだったんだ。

 彦ちゃんの好きなように
 生きればいいと思ってたし。

 でも僕の軽い冗談のせいで
 神様が二人を
 引き離しちゃったんだよ」




「いや、どう考えても
 彦星のせいだろうが。

 凛空が自分のせいだって
 気に病むことはないって」




「僕なんだよ
 二人の幸せを壊したのは……

 その真実は、生まれ変わっても
 変わらないんだ……」




「……凛空」


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