あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~
そんな慶都さんの優しさがすごく嬉しくて、毎日この笑顔を見ていられたら、どんなに幸せだろうと思えた。


つらいこともきっと乗り越えられる。


だから、ずっと……私の側で笑っててほしい。


「そうだ、マリエのことを話しておくよ」


いきなりマリエさんの名前が出てきて驚いた。


少し改まって慶都さんが話し始める。


「彼女は、お見合いしたんだ。すぐに相手の人と意気投合して、お付き合いすることになったって。マリエから『あなたよりもずっと素敵な方です』と言われたよ」


慶都さんが私との結婚を話した時、マリエさんは泣いていたらしい。


でも、お見合いしたんだ……


きっと、苦しくて悲しくて……つらかったと思う。


「マリエさん、本当は慶都さんのことが大好きなのに、慶都さんの幸せを願ってわざとそんなことを……」


「マリエは俺の妹みたいな存在なんだ。藤間フーズのことを本当にちゃんと考えているところはとても尊敬しているし、幸せになってもらいたい。今の彼氏と結婚すれば、間違いなく2人でこれからの藤間フーズを盛り立てていくだろう」
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