あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~
本当にこの数年いろいろあり過ぎて、悩みや不安が尽きないけど、特に弥生と理久先生、私はこの2人に支えられて頑張れてる。


いくら感謝してもし足りないくらい。


「これ、やっぱり犬の方がしっくりきますよ」


と、理久先生。


「だね、犬にしよう」


「彩葉先生までひどいよ~これは誰が何と言おうがクマなの」


「はいはい、じゃあ謎のクマ! ということにしましょう。子ども達の反応が楽しみですね」


「理久先生、謎のクマって~」


そう言いながらすねる弥生、その顔、すごく可愛い。


きっと、この愛らしさに惹かれる男性は多いんだろうな。


私には大好きな保育士という仕事がある、周りに癒しとなる子ども達がたくさんいて、こんな風に大切な仲間と切磋琢磨し合えてる。


この嬉しい状況に加え、実はもう1つ……


私には世界で1番大切なものがある。


そんな風に、十分満足できる素敵な日常において、もし「これ以上何か必要か?」と聞かれても、きっと私は……


他には何もいらない、そう答えるだろう。
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