初恋の人
 翌日昼前にインターホンが鳴り、結愛がドアを開けると康史が立っていた。

「――あら、康ちゃん!?」

 結愛の後ろを着いてきていた美智子が驚いている。

「こんにちは。突然すみません」

「康ちゃんが来ることわかってたら、お昼用意しといたのに……」

 美智子が申し訳なさそうに言った。

「いえ、あの……結愛、お借りしてもいいですか? ちょっと出かけてきます」

「ええ、どうぞ。気分転換になると思うわ。ありがとうね」

 康史は手土産を美智子に渡すと、「行こうか」と笑顔を見せた。
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