年下の彼は、なぜだか私にZokkonです。
「あ、えり…三井さん。」
「こ、こんにちは。」
私と樹は白々しく挨拶した。
「樹トレーナー、私達さっき知り合って、一緒にご飯食べてたんですが、樹トレーナーも一緒にどうですか?」
落ち着かない気分の中で、私は小さな違和感に気付いた。
皆は樹のことを『東堂さん』と苗字で呼ぶのに、陽はなぜ名前で呼ぶのだろう?
「そう?じゃ、俺も混ぜてもらおうかな。」
そう言って、樹は私の隣に座った。
樹と並ぶだけで、私達のことが陽にバレるんじゃないかとドキドキする。
「樹トレーナー、何にします?」
「いいよ、自分で取って来るから。」
「どうして、東堂君を誘うの?
二人の方が話しやすいのに。」
樹が去ってから、私は小声で陽にそう言った。
「実はね、私、樹トレーナーに一目惚れしたんだよね。
あ、一目惚れっていっても見た目じゃないよ。
仕事の教え方っていうか、接した感じだよね。
波長みたいなものが合う気がするんだよね。」
陽の告白にくらくらした。
でも、有り得ないことではない。
私と陽は見た目は似てないけど親子なんだから、好きなものは似てるのかもしれない。
現に、私が樹に対して感じたのと同じようなことを陽も感じたようだ。
最悪だ。
最悪のことが起きてしまった。
「こ、こんにちは。」
私と樹は白々しく挨拶した。
「樹トレーナー、私達さっき知り合って、一緒にご飯食べてたんですが、樹トレーナーも一緒にどうですか?」
落ち着かない気分の中で、私は小さな違和感に気付いた。
皆は樹のことを『東堂さん』と苗字で呼ぶのに、陽はなぜ名前で呼ぶのだろう?
「そう?じゃ、俺も混ぜてもらおうかな。」
そう言って、樹は私の隣に座った。
樹と並ぶだけで、私達のことが陽にバレるんじゃないかとドキドキする。
「樹トレーナー、何にします?」
「いいよ、自分で取って来るから。」
「どうして、東堂君を誘うの?
二人の方が話しやすいのに。」
樹が去ってから、私は小声で陽にそう言った。
「実はね、私、樹トレーナーに一目惚れしたんだよね。
あ、一目惚れっていっても見た目じゃないよ。
仕事の教え方っていうか、接した感じだよね。
波長みたいなものが合う気がするんだよね。」
陽の告白にくらくらした。
でも、有り得ないことではない。
私と陽は見た目は似てないけど親子なんだから、好きなものは似てるのかもしれない。
現に、私が樹に対して感じたのと同じようなことを陽も感じたようだ。
最悪だ。
最悪のことが起きてしまった。