年下の彼は、なぜだか私にZokkonです。





『夜、何が食べたい?』

夕方になり、私は樹にLINEを送った。



『ごめん。陽にまた晩御飯に誘われた。
もし具合が悪いなら、断るけど。』



『陽』
樹は陽のことを『小日向さん』じゃなくて、『陽』と打っていた。
そのことが妙に頭に残った。



『大丈夫だよ。体調はもうなんともないから。』



私にはそう打つしかなかった。
現に体調はもうなんともないんだから。



樹がいないのなら、ご馳走を作ることもない。
ありあわせのもので十分だ。
私はレトルトのカレーとごはんを温めた。



二人は今日もまた一緒にご飯を食べる。
けっこううまくいってるんだろうな。



気持ちがざわざわする。
大丈夫だ。
必ず乗り越えられる。
心の中で繰り返し、自分に言い聞かせる。



だけど、それはけっこうきついことだった。
樹はほぼ毎日陽とご飯を食べに行き、土日も一緒に出かけ、LINEの回数も数える程になった。
それはとても寂しいことだったけど、そのおかげで、私はついに捨てられたんだと覚悟が出来た。
覚悟もなにも、これは私が望んだことなんだから。



そして、運命の三ヶ月がついに終わった。
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