絶対的恋愛境界線〜当て馬だってハピエン希望です!〜
 エアコンがついているとはいえ、シャワーを浴びた後では体が冷える。徳香をベッドに下ろすと、覆いかぶさるように体を密着させた。

 肌と肌が触れ合う温かさが心地良く、徳香の胸の谷間に顔を埋める。すると信久の頭を徳香の手が優しく撫でていく。その瞬間、信久の心に熱いものが沸き起こり、徳香への気持ちが溢れそうになる。

「好きだよ……徳香……君を俺だけのものにしたい……愛してるんだ……」

 息を切らし、蕩けるような視線を投げかけてくる彼女の首元に口付けすると、再び胸の頂を口に含み、舌で転がしていく。

 そこから少しずつ唇を移動させ、臍の中も舐めると、徳香の体が小さく震えた。

「信久……あの……電気消して……明るいと恥ずかしい……」
「それだと見えないからダメ」
「でも……」

 頬を真っ赤にして顔を背けた徳香の額にキスをしてから立ち上がると、テレビのスイッチを押した。そしてネットのページを開くと、モノクロの映画を選んで再生し、音量を消した。

 照明のスイッチを消してからベッドに戻ると、チカチカと揺れる影の中で徳香が微かに微笑んだ。

「……こういうの、何かの映画で観たことあるね……」
「うん……」

 恥ずかしそうに顔を逸らす徳香の顎を引き、唇を重ねた。力が緩んだ彼女の足を広げると、信久は彼女を味わうように舌を這わせていく。

「信久……! そこはダメ……」

 愛しい徳香を抱けるのはもうこれが最後……そう思うと、彼女の全てを自分のものにしたいと思った。

「ダメじゃないよ……徳香の全てを俺の中に刻んでいるから……」

 彼女の体が弓形になって果てたのがわかった。グッタリとし、胸を大きく上下させている。とろんとした瞳が潤んだように見えた。

「徳香ってば可愛すぎるよ……」

 信久はニヤッと笑うと、執拗に愛撫を繰り返し、徳香は何度も体を震わせながら果てる。

「信久ってば……しつこ過ぎ……」
「だって今夜だけの恋人でしょ? 本当は一晩なんかじゃ足りないくらい、徳香への気持ちは溢れてるんだよ?」

 徳香の頬に手を触れると、彼女はその手を愛しそうに頬擦りをしてからキスをした。

 あぁ、ダメだ……もう限界。徳香が欲しくてたまらない。
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