絶対的恋愛境界線〜当て馬だってハピエン希望です!〜
「……今日ね、長崎さんと話したの。いろいろ聞いちゃった」
「えっ、どんなこと?」
「信久がかなり前から私を想ってくれてたってこと。『ギャップ萌え』だったんでしょ?」
信久が黙ってしまったため、徳香は彼の腕の中で体を回転させて信久の方を向くと、ギュッと抱きついた。
見上げてみれば、信久は真っ赤にした顔を背ける。
信久ってこんなに可愛かったっけ? なんで気付かなかったんだろう。胸が熱くなっていくのを感じた。
「……徳香の知らなかった部分を知って、好きだって気持ちに気付いたんだ……」
徳香の頬を、信久の指が優しく撫でていく。徳香は心地よさから目を細めた。
「俺ね、長崎さんのことを可愛い人だなぁって思ってた。でもそれってちょっと憧れみたいな感じだったんだよね。でも徳香にはもっと激しい感情が芽生えて、徳香の可愛い部分に誰も気付かなければいい、誰も近寄らせたくない、俺だけが知っていればいい……いつか俺だけの徳香になればいいのにって思ってた……」
そして信久は徳香の唇にそっとキスをした。