絶対的恋愛境界線〜当て馬だってハピエン希望です!〜
私らしくいられる時
 砂場で女児たちとたくさんのアイスクリームを作りながら、徳香は広場で戦いごっこをしている男児たちにも目を配る。

 あの二人、仲はいいけど、ムキになると手がつけられないからなぁーーその時にフリーの先生と目が合う。

『二人を見ててもらえますか?』
『了解です』

 アイコンタクトで連絡を取り合いながら、再び女児たちとの会話に耳を澄ます。

「先生はチョコとバニラ、どっちの味が好き?」
「先生はチョコが好き。でもチョコミントはもっと好きかなぁ」
「じゃあ今作るから待っててね」

 あぁ、なんて穏やかな時間かしらーーそう思っている間に、やはり先ほどの男児二人のケンカが始まる。フリーの先生が間に入ってくれたおかげで、徳香は女児たちとの会話に集中出来た。

 そこへ別の女児がやってくる。

「いーれーてー!」
「いいよ」

 しかし隣では、別の女児グループの戦いが始まる。

「今日は私がホワイトの役をやるって言ったじゃない! ずるい!」
「違うよ! ジャンケンで勝った方がやるんでしょ! 嘘つき!」

 徳香はため息をつくと、アイスクリーム屋さんの子どもたちに断りをいれて、揉め始めた二人の間に入る。

 女の子って口が達者だから、男の子とは違った凄みがある。

「二人とも、どうしたの?」

 すると一人の女児が怒りを露わにしながら怒鳴り始めたのだ。
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