絶対的恋愛境界線〜当て馬だってハピエン希望です!〜
もうフラれてしまったけれど、それでも好きな人の前で食事をするのはやはり緊張する。お腹が空いていたはずなのに、なかなか食が進まなくて、いつもより食べ終えるまでに時間がかかってしまった。
「美味しかったですね」
「そうだね」
そう言ってから、修司は何かを思い出すように遠くを見つめた。
「俺ね、大学に入ったすぐくらいの時に、好きな人が出来たんだ。サークルの先輩でね、すごく可愛くて優しくて……。でもその人を見ているとわかるんだ。その人の目には俺は入っていない。彼女にはずっと好きだった人がいて、その人以外は見えていないってことに」
修司は困ったような笑顔を浮かべると、頭を掻いた。
「さっきふと思い出したんだ。きっと小野寺さんの目にも、俺はそうやって映っていたのかなってさ」
好きな人だから、誰よりも長く見てしまう。だからこそ気付いてしまう悲しい現実。
「その方には想いは伝えたんですか……?」
「うん、伝えた。俺の方が先輩を幸せに出来るって言い切ったよ。でもやっぱり無理だった。それからすぐに二人が付き合うことになったって知ったんだ」
「それは……辛かったですね……」
「うん……だから俺が小野寺さんに酷いことをしてるってわかってる。でも気持ちは曲げられないんだ。今やっとあの時の先輩の気持ちがわかった気がするよ」
「……ということは、笹原さんも当て馬だった時代があるんですね」
「あはは! 本当だ! 俺は元当て馬ってことか」
修司が笑う姿を見て、徳香も思わず吹き出してしまう。
「美味しかったですね」
「そうだね」
そう言ってから、修司は何かを思い出すように遠くを見つめた。
「俺ね、大学に入ったすぐくらいの時に、好きな人が出来たんだ。サークルの先輩でね、すごく可愛くて優しくて……。でもその人を見ているとわかるんだ。その人の目には俺は入っていない。彼女にはずっと好きだった人がいて、その人以外は見えていないってことに」
修司は困ったような笑顔を浮かべると、頭を掻いた。
「さっきふと思い出したんだ。きっと小野寺さんの目にも、俺はそうやって映っていたのかなってさ」
好きな人だから、誰よりも長く見てしまう。だからこそ気付いてしまう悲しい現実。
「その方には想いは伝えたんですか……?」
「うん、伝えた。俺の方が先輩を幸せに出来るって言い切ったよ。でもやっぱり無理だった。それからすぐに二人が付き合うことになったって知ったんだ」
「それは……辛かったですね……」
「うん……だから俺が小野寺さんに酷いことをしてるってわかってる。でも気持ちは曲げられないんだ。今やっとあの時の先輩の気持ちがわかった気がするよ」
「……ということは、笹原さんも当て馬だった時代があるんですね」
「あはは! 本当だ! 俺は元当て馬ってことか」
修司が笑う姿を見て、徳香も思わず吹き出してしまう。