S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~
慌てて目の前で手を横に振る。
「……あ。ちがっ、違います!」
「違う? 本当に? それって、嘘にならない?」
「うぐぅっ……!」
(いちいち意地悪!)
私は観念して、目をぎゅっと瞑った。
「だって、驚いたし、なんか変な声出るし、だから、恥ずかしくて嫌だったんです! なのにあれから……あの時の要さんの熱ばっかり思い出してるっ! 要さんに変態って言ったけど、本当は私が変態なのかもしれないです!」
一息でそうまくしたてると、私はシーツを頭の上からかぶって、ベッドの上で小さくなった。
(何言ってるんだ……! やっぱりまだ酔ってるの⁉)
そう思っていると、要さんがクスクス笑う声がする。その声に顔の熱が上がる。
「かわいすぎる。やっぱりヘリで帰ってきて正解だった」
「へ?」
持っていたシーツを掴む手が緩んだ時、
べり、とシーツがはがされる。
その犯人は間違いなく要さんで……。
要さんは見たことないくらい嬉しそうにニコニコしていた。
(なにその笑顔! すごく居心地悪い!)