S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~
「か、要さんは……私でいいんですか?」
「え?」
「もっと、要さんにふさわしい女性がいそうなのに」
あの日、一緒にいた女性のような……。
そう言いたいけど言えなかった。言えば、あの時のことを話すことになる。
私は自分が一人前になるまで、要さんにあの日のことを話すことはしたくない。
要さんの方も覚えていないようだし、好都合だと思っていた。
それに、あれからあの女性は社内で見かけていない。
もしかして、取引先の人だろうか、とも思うが、なんていうか、あの二人には、仕事だけではない何かを感じさせた。その要因の一つは、お互いに、ファーストネームで呼び合っていたことだ。
それだけでなく、あの時、要さんとあの女性は本当に良く似合っていたし……。