S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~
「……どうして浴衣?」
「何か着るものはあると思って持ってこなかったら、これだったから」
「それにしても、その姿で人前に出ないでくれ」
「どういう……」
「そんなかわいい姿、誰にも見せたくない」
その言葉に思わず口を噤む。
(この人は、ずるい……)
「お願いだ」
「……はい」
私は彼のどんな頼みだって、聞いてしまうってわかってるんだろうか。
「よかった」
そう言って要さんは微笑む。
私はその笑みに、また絆されてしまった。