S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~

―――それから10分後。

 さっきから、私はシーツを頭からかぶって、ふい、と要さんとは逆の方を向いていた。要さんの困ったような笑い声が頭から降ってくる。

「そんなに怯えなくても……」
「怯えてないです! ただ、要さんが変態だって思っただけ! もうさっきみたいなキスはしません!」

 怖かった。
 どんどん扉をこじ開けられるようで、必死に扉をしめたくなった。でも不思議と扉はきっちりと閉まってはくれないのだ。

 なのに、それをしでかした当の本人である要さんの顔にはまったくと言って反省の色なんて浮かんでいないのだから、腹まで立ってきていた。

 要さんはクスクス笑うと、私の背を撫でる。

「じゃあ、今日はもう普通のキスだけ。それならできるだろ?」

(今日は、ってところがすごく気になるけど……)

 私たちのルールは、要さんの言うとおりに毎日こういう勉強をすること。
 私はむっとしたけど、そのルールを破るなんて、できなかった。

 しかし……なんだかとても腑に落ちない。
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