S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~

 そんなことを考えていると、三堂さんが微笑んだ。

「それにしても、よかったわ。七瀬さんが来れて」
「私も、三堂さんと話したかったので嬉しいです」

 私が言うと、如月さんが苦笑して、「俺は……?」とわざと悲しそうな声を出す。
 私は慌てて手を横に振った。

「もちろん、如月さんともですよ!」
「よし、嫌なこと全部忘れて飲もう! 今日は如月の慰労会でもあるんだから」
「じゃ、もう一回乾杯、だな」

 私たちはまた乾杯して、それから、三人で今の仕事の話しや、次の異動の予想などをしながら、どんどん時間は過ぎていった。
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