裏切りの果てに~ただあなたと胸を焦がすような恋がしたかった~
嘘のような嬉しい告白とイケナイ関係
夜になり、外はすっかり暗くなっていた。


圭輔は夕方から会社の友達と飲み会があるっていってた。


女性も数人いるけど、特に心配はしてない。


圭輔は浮気をするタイプじゃないしね。


私は、病院2階の検査室の片付けをしていた。


最後の戸締り、今日は寛也さんの当番。


まだ下には数人残っていたけど、1人2人と帰っていき、いよいよ2階にいる私と1階にいる寛也さんだけになった。


本当、何を言われるんだろ?


先生と看護師としての話?


何か注意されちゃうのかな?


それとも…


ううん、変な期待をしちゃいけない。


わかってる、それはわかってる。


寛也さんと圭輔はいとこ同士なんだから。


もしかして、圭輔のことで何か言いたいことがあるの?


考えたってわかるはずもないのに、想像がどんどん膨らんでしまう。


片付けをしながらも全然落ち着かず、何をしてるのかもわからないくらいテンパっていた。
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