裏切りの果てに~ただあなたと胸を焦がすような恋がしたかった~
『や、やめて。本当に恥ずかしいじゃない』


圭輔のセリフに、思わず私は寛也さんの顔をチラッと見た。


ニコニコ笑ってるけど、本当はどう思ってるんだろう?


私と半年間、体の関係を結んでる寛也さんの笑顔。


その奥に隠された思いを読み取ることは出来なかった。


それにしても、さっきから圭輔が私を見る顔…何だか少し陰があって暗い気がする。


でも、気のせいか。


圭輔もずいぶん飲んでるし、気分が良くないのかも知れない。


『さあ、もう変な話はやめて食事をしましょう』


私は、2人が持って来てくれた料理の残りを全てお皿に盛り付けた。


しばらく楽しく談笑したけど、心からは笑えなかった。


早く…この時間が終わって欲しいと思った。


夜も更け、解散する時、


『ねえ、圭輔さん。今度またみんなで食事に行きましょうよ。この4人、すごく楽しいメンバーだし~いいでしょ?』
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