裏切りの果てに~ただあなたと胸を焦がすような恋がしたかった~
『いいから話して。祥子の口から聞きたいから』


『け、圭輔まで…』


寛也さん、圭輔、新川さん、みんな何を言ってるの?


助けてよ、私の味方は?


ここには敵しかいないの?


『圭輔、無理だよ。いくらなんでも自分の口からは言えないだろうから。僕が代わりに話そう。祥子ちゃんはね、今まで長い間、ずっと圭輔を騙してたんだ』


寛也さん!?


『嘘~祥子さんのしたこと、私も改めてちゃんと聞きたい~』


新川さん、なぜこんな話ではしゃいでるの?


もう、頭がおかしくなる。


『な、何?みんなして私のことを陥れようとしてるの?』


『陥れる?祥子、お前がそんなこと言えるのか?』


『まあまあ、圭輔。夫婦喧嘩はやめてくれ。見たくない』


寛也さんの顔、いつもの私の好きな優しい顔じゃない。


意地悪で冷淡な、ただの男の顔。
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