天敵御曹司は政略妻を滾る本能で愛し貫く
途端に、内田さんの視線がいやらしいものに変わった気がして、私は思わず二の腕をさすって後ずさりする。
「オメガ型の人間なんて滅多に出会いないですから、光栄です。今日この会場にいるのは恐らく全員アルファ型ですよ」
「何型とか、あまり関係ないと思いますが……」
「丁度退屈なパーティーで飽き飽きしてたんです。ちょっと二人で飲みませんか」
急に手を掴まれて、その瞬間ビリッとした感覚が走った。
まるで、優弦さんに初めて触れられたときと同じような……。
戸惑った視線を内田さんにぶつけると、彼は、目に見えてわかるほど興奮しきった顔をしていた。
「アルファとオメガの相性は最高って、本当だったんだ……」
「ちょ、離してください……! んっ」
思い切り手を振り払うと、敬語を止めた内田さんは急に私の口を手で押さえてきた。
「口答えするなよ。オメガなんて黙って優秀なアルファに抱かれてればいいんだ」
「っ……!」
「君も、本当は触ってほしくて仕方ないんだろう?」
腰に手を添えられて、ゾクリと全身に鳥肌が立つ。
完全にオメガ型を見下した発言に、怒りが頂点に達した。
腕の力で勝てないと思った私は、自分の口を塞いでいる彼の手に思い切り嚙みついた。
「痛って……! おい、お前ふざけるなよ!」
すぐに逃げ出そうと思ったけれど、とんでもない力で両手首を掴まれ、柱の陰に押し付けられた。
まずい。完全に死角に入られてしまった……。どうすれば……。
「オメガごときがアルファに逆らいやがって……」
「その差別的発言、全面的に撤回して頂けますか」
「調子に乗るんじゃねぇよ……!」
バッと腕を振り上げられ、私は殴られると思いギュッと目を閉じた。
しかし、いつまでたってもどこにも痛みが走らない。
恐る恐る目を開けると、そこには鬼の形相で内田さんを見下ろす優弦さんがいた。
「おい、誰の女に触ってるんだ」
地を這うような、低い声。
私に向けられた言葉ではないのに、その恐ろしさにゾッとした。
さっきまで威勢の良かった内田さんは優弦さんを見るなり「え……いや、えっと」と言葉を濁して目を泳がせまくっている。
まるで、ライオンと子ウサギのように見えるほど、二人の間には圧倒的な力の差があると感じた。
いつも冷静な優弦さんは怒り心頭と言った感じで、内田さんの手をひねり上げた。
「オメガ型の人間なんて滅多に出会いないですから、光栄です。今日この会場にいるのは恐らく全員アルファ型ですよ」
「何型とか、あまり関係ないと思いますが……」
「丁度退屈なパーティーで飽き飽きしてたんです。ちょっと二人で飲みませんか」
急に手を掴まれて、その瞬間ビリッとした感覚が走った。
まるで、優弦さんに初めて触れられたときと同じような……。
戸惑った視線を内田さんにぶつけると、彼は、目に見えてわかるほど興奮しきった顔をしていた。
「アルファとオメガの相性は最高って、本当だったんだ……」
「ちょ、離してください……! んっ」
思い切り手を振り払うと、敬語を止めた内田さんは急に私の口を手で押さえてきた。
「口答えするなよ。オメガなんて黙って優秀なアルファに抱かれてればいいんだ」
「っ……!」
「君も、本当は触ってほしくて仕方ないんだろう?」
腰に手を添えられて、ゾクリと全身に鳥肌が立つ。
完全にオメガ型を見下した発言に、怒りが頂点に達した。
腕の力で勝てないと思った私は、自分の口を塞いでいる彼の手に思い切り嚙みついた。
「痛って……! おい、お前ふざけるなよ!」
すぐに逃げ出そうと思ったけれど、とんでもない力で両手首を掴まれ、柱の陰に押し付けられた。
まずい。完全に死角に入られてしまった……。どうすれば……。
「オメガごときがアルファに逆らいやがって……」
「その差別的発言、全面的に撤回して頂けますか」
「調子に乗るんじゃねぇよ……!」
バッと腕を振り上げられ、私は殴られると思いギュッと目を閉じた。
しかし、いつまでたってもどこにも痛みが走らない。
恐る恐る目を開けると、そこには鬼の形相で内田さんを見下ろす優弦さんがいた。
「おい、誰の女に触ってるんだ」
地を這うような、低い声。
私に向けられた言葉ではないのに、その恐ろしさにゾッとした。
さっきまで威勢の良かった内田さんは優弦さんを見るなり「え……いや、えっと」と言葉を濁して目を泳がせまくっている。
まるで、ライオンと子ウサギのように見えるほど、二人の間には圧倒的な力の差があると感じた。
いつも冷静な優弦さんは怒り心頭と言った感じで、内田さんの手をひねり上げた。