天敵御曹司は政略妻を滾る本能で愛し貫く
 私は優弦さんと、永遠を誓いたいと心から思えたから。
「信じて待っていて。愛してる、世莉……」
 優弦さんは真剣な瞳でそう囁いてから、より一層強く私のことを抱きしめた。

 ……気づくともう、相良家に来てから半年の時が過ぎていた。
 優弦さんの背中越しに月を見上げながら、私はこのままずっと彼と一緒にいるための方法を、考えていた。
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