離縁するはずが、冷徹御曹司は娶り落とした政略妻を甘く愛でる
もう無事にスマホを渡せたんだから、忍さんに会う前に帰ったほうがいいのでは……。
「あ、もしかして琴子さんは高いところは苦手ですか?」
私が立ち止まっていると、岩木さんが深刻な表情になる。
私がためらっている理由を勘違いしているようだ。
「副社長が用意したマンションもかなり高い階にありますよね。考えが至らずに申し訳ありません。高いところが苦手なのに、あんな部屋で暮らすなんて苦痛でしょう。できるだけ早く低層階に部屋を……」
岩木さんがぶつぶつ言いながら勝手に話を進める。
このままじゃ私のために別の部屋を用意されかねない。
それはよくない、と慌てて首を横に振った。
「いえ、高いところは苦手どころか大好きなので大丈夫です!」
途端に岩木さんが満面の笑みを浮かべる。
「それはよかった。ではぜひ自慢の眺めを見に行きましょう」
変わり身の早さに驚いていると、岩木さんは私を促し足を進める。
気がつけば私はエレベーターに乗せられ上の階へと向かっていた。
「あの、忍さんに会う前に帰りたいんですが……」
「あ、もしかして琴子さんは高いところは苦手ですか?」
私が立ち止まっていると、岩木さんが深刻な表情になる。
私がためらっている理由を勘違いしているようだ。
「副社長が用意したマンションもかなり高い階にありますよね。考えが至らずに申し訳ありません。高いところが苦手なのに、あんな部屋で暮らすなんて苦痛でしょう。できるだけ早く低層階に部屋を……」
岩木さんがぶつぶつ言いながら勝手に話を進める。
このままじゃ私のために別の部屋を用意されかねない。
それはよくない、と慌てて首を横に振った。
「いえ、高いところは苦手どころか大好きなので大丈夫です!」
途端に岩木さんが満面の笑みを浮かべる。
「それはよかった。ではぜひ自慢の眺めを見に行きましょう」
変わり身の早さに驚いていると、岩木さんは私を促し足を進める。
気がつけば私はエレベーターに乗せられ上の階へと向かっていた。
「あの、忍さんに会う前に帰りたいんですが……」