離縁するはずが、冷徹御曹司は娶り落とした政略妻を甘く愛でる
祖父や父の仕事ぶりを間近で見て、要人たちとのやりとりを自然と学んでいたんだろう。
語学を習得し、教養を身に着け、日本文化だけではなくグローバルな知識を吸収し続ける向上心。
しかもそれをひけらかさないつつましさ。
下手な政治家や経営者より、ずっと有能だと思う。
思わずため息をもらすと、少し離れた場所にいた岩木が小さく笑った。
「琴子さんの素晴らしさにようやく気づきましたか」
「岩木はわかっていたのか」
「琴子さんのご実家はあの一ノ瀬家ですよ。幼い頃から豪華なお屋敷に国内外の要人が訪れ、そこでおばあ様やお母様がゲストをもてなすのを見て育ってきた。素直で愛らしい彼女の人柄ゆえに、各界の重鎮たちにかわいがられてきた、ものすごい人脈の持ち主です。しかも本人はその自覚がまったくない」
岩木の言葉に驚き、額に手を当てる。
「彼女と結婚するメリットは一ノ瀬議員の人脈だけだなんて、とんだ思い上がりだったんだな……」
「そうです。彼女の存在自体が素晴らしい価値をもっている。あんな魅力的な奥様は世界中どこを探してもいませんよ」
語学を習得し、教養を身に着け、日本文化だけではなくグローバルな知識を吸収し続ける向上心。
しかもそれをひけらかさないつつましさ。
下手な政治家や経営者より、ずっと有能だと思う。
思わずため息をもらすと、少し離れた場所にいた岩木が小さく笑った。
「琴子さんの素晴らしさにようやく気づきましたか」
「岩木はわかっていたのか」
「琴子さんのご実家はあの一ノ瀬家ですよ。幼い頃から豪華なお屋敷に国内外の要人が訪れ、そこでおばあ様やお母様がゲストをもてなすのを見て育ってきた。素直で愛らしい彼女の人柄ゆえに、各界の重鎮たちにかわいがられてきた、ものすごい人脈の持ち主です。しかも本人はその自覚がまったくない」
岩木の言葉に驚き、額に手を当てる。
「彼女と結婚するメリットは一ノ瀬議員の人脈だけだなんて、とんだ思い上がりだったんだな……」
「そうです。彼女の存在自体が素晴らしい価値をもっている。あんな魅力的な奥様は世界中どこを探してもいませんよ」