離縁するはずが、冷徹御曹司は娶り落とした政略妻を甘く愛でる
いったいなにを考えているんだ……。
そう思いながら岩木を睨むと、彼は涼しい顔で笑っていた。
どうせ俺を動揺させて楽しんでいるんだろう。
悪趣味にもほどがある。
俺も帰るとは言い出せず、琴子とともに玄関で岩木たちを見送る。
扉が閉まりふたりきりになってから、はぁーっと息を吐き出した。
「悪い。俺はすぐに帰るから……」
言いかけた俺の腕を、琴子が掴んだ。
「か、帰らないでください」
真っ赤な顔でお願いされ、驚いて瞬きをする。
「琴子?」
「岩木さんも言っていたじゃないですか。忍さんの自宅はここだって」
「迷惑じゃないのか?」
「迷惑なわけ、ありません」
「でも……」
彼女に引き留められて動揺する。
琴子は俺と一緒にいることがいやじゃないのか?
愛してもいない夫と一晩同じ部屋で過ごすなんて、苦痛でしかないだろう。
俺が眉を寄せると、琴子は焦ったように早口で理由を並べる。
そう思いながら岩木を睨むと、彼は涼しい顔で笑っていた。
どうせ俺を動揺させて楽しんでいるんだろう。
悪趣味にもほどがある。
俺も帰るとは言い出せず、琴子とともに玄関で岩木たちを見送る。
扉が閉まりふたりきりになってから、はぁーっと息を吐き出した。
「悪い。俺はすぐに帰るから……」
言いかけた俺の腕を、琴子が掴んだ。
「か、帰らないでください」
真っ赤な顔でお願いされ、驚いて瞬きをする。
「琴子?」
「岩木さんも言っていたじゃないですか。忍さんの自宅はここだって」
「迷惑じゃないのか?」
「迷惑なわけ、ありません」
「でも……」
彼女に引き留められて動揺する。
琴子は俺と一緒にいることがいやじゃないのか?
愛してもいない夫と一晩同じ部屋で過ごすなんて、苦痛でしかないだろう。
俺が眉を寄せると、琴子は焦ったように早口で理由を並べる。