イケメン吸血鬼暴走族の総長は、…まさかの王…様?!
私は、ルキさんの近くに行く。
それを、見守るように龍一さんと腠さんとサミルさんが見ている。
「ルキさん!」
ルキさんは、私の声を聞いて崩れるようにその場に膝をつく。
私もルキさんと一緒に地面についた。
ルキさんを優しくハグするとスーっと、正気に戻っていった。
すると、ルキさんは目を覚ました。
「___は……ら」
「良かった、ルキさんが戻ってきてくれて(泣)」
私は、涙を流した。
「戻らなかったら私……(泣)」
ルキさんは、優しく私の頬を撫でた。
「悪かった。原に心配させて___原?」
「なんでしょうか?」
「原に頼みたいことがあるんだ」
「?」
「原の血……吸っても……いいか?」
「!」
私は、最初ビックリしたけど、すぐに答える。
「ルキさんに……なら」
ルキさんは、ゆっくりと私の首に近づき血を吸った。