イケメン吸血鬼暴走族の総長は、…まさかの王…様?!
「原さん」
その人は、その場から立ち私の方に近づいて来た。
私は、後ろに下がる。
「……なんで、私の名前を?」
「そんなの、どうだっていいでしょ?」
___ドン。
私は、壁に背中があたった。
もう、逃げ場がない。
「僕の名前……もちろん知ってるよね?」
「えーっと……」
私は、少し考えて答えた。
確か……ゲーム好きの・・・・・
「ルシラさん」
「へえー。分かってんじゃん。
少しだけ、罰を軽くしてあげるよ」
私は、ルシラさんに襲われそうになったところを黒い猫が来た。
「にゃー」
ルシラさんは、黒猫を見る。
「ちっ。まぁいいや」
その場から、ルシラさんは私に背を向けてどこかへと歩いて行った。
私は、その後ろ姿を目で追った。