塩対応王子様は、幼馴染だけに甘えたい

後ろから抱きしめられる。

えっ駿何してるの?

まだあの人だっているはずなのに、こんなことをしたらバレてしまうじゃないか。

腕をほどこうとしてもほどけない。
それどころか、更に力を入れられて身動きがとれない。

「駿っ、離し」
「ごめん、こんなとこ見せるつもりじゃなかった。ただ、俺がかっこいいって思ってもらえればって……」

少しだけ声が震えている。
このままじゃ、まずい。

ぐるんと体の向きを変えて駿と向かい合わせになり、そのまま抱きしめる。

< 32 / 41 >

この作品をシェア

pagetop