一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
「むしろ・・・反対に・・・好きになりそうです。」
昨日の熱がまだ残っているのだろうか。

私は今まで付き合って来た人にだって、あまり本心を言わない。
中には愛してるとか好きという言葉を、常に言ってくれるような相手もいたけれど、私は違う。

恥ずかしさも、不器用さもあってか、なかなかストレートに気持ちを表現するのは苦手だ。

「俺はとっくにめろめろだけどな」
店長は自分の言った言葉に恥ずかしがって、すぐに立ち上がると、ぐいっと私の手をひいて立ち上がらせる。
「行くぞ。」
照れ隠しで私に顔を見られないようにして歩く店長。

恥ずかしい時、店長は耳まで真っ赤になることを知った私にはばれてる。
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